「ベンベン、ボンボンと弾いてるけど、ベースって何がそんなに楽しいんだろう?」
こう思いながら音楽を聴いている人は、意外と多いんじゃないでしょうか。
「いまいちベースって何してるか分んない」という方のために
- ベースの役割
- ベースの魅力
- ベースの魅力が伝わる曲
をご紹介します。
BassGeek編集部
目次(クリック可)
ベースの役割
ベースの魅力を知るためには、まずベースの基本を知ることが大切です。
BassGeek編集部
ベースとギターの違い
はじめてベースという楽器の存在を知った時、まず気になるのは「ベースとギターって何が違う?」という部分です。
ものすごくざっくりですが、主な違いは以下です。
ベース | ギター | |
弦の数 | 4本 | 6本 |
音域 | 低い | 高い |
弾き方 | 主に単音で弾く | 主にコードを弾く |
モテる? | うまいとモテる | うまいとモテる |
弦が4本でちょっと大きいのがベース
パッと見てベースとギターと見分けるためには弦の数を見ましょう。
弦が4本ならほぼ確実にベースです。
ベースでも5弦や6弦あるものもありますが、ギターで4弦のものを使っている人は見た事がありません。
また、楽器自体のサイズがギターより大きいのも特徴です。
低い音を単音で弾く
通常、ギターが出せる一番低い音は82.4Hz、
対して、ベースが出せる一番低い音は41.2Hzです。
ベースの音の方がちょうど1オクターブ分低いです。(1オクターブというとドレミファソラシドのド~ドくらいの違いです。)
また、ベースは通常1本ずつ弦を鳴らします。ギターは複数の弦を一気に鳴らしたりすることが多いです。
ベースギターより簡単、初心者に向いているって言われるのはこのためですね。
急にモテたりはしない
ギターとベースの唯一の共通点です。
持ってるだけでモテたりはしません。
これはバンドマンの方なら、すごく同意してもらえると思います。
BassGeek編集部
ベースの役割で最も大切なのは「リズムをつくる」こと
ベースにおいて最も大切な役割は、リズムをつくることです。
すごく大切なのでもう一度いいます。
「安定したリズムを刻む事」
これが一番大切なのです。
いわゆる「グルーヴ」というやつです。
BassGeek編集部
いいリズムを刻むことができて初めて、かっこいいフレーズを弾いたり、ソロをとったりすることができるのです。
初心者の方はどうしても派手なプレイに目を奪われてしまいますが、ベースという楽器を知れば知るほど、弾けば弾くほど「リズムをつくる」ことの大切さが身に染みてきます。
バンドで「リズム隊」というとドラムとベースを指します。したがって、リズムはドラムの人といっしょに作り上げます。
グルーヴがいいリズム隊はバスドラムからベースが鳴っているような、心地いい一体感があります。
ベースの魅力
低音が気持ちいい!
ベースの魅力は、なんといってもあの低くて太い音です!
大きなボディと太い弦のおかげで、パワフルな低音が出ます。
ベーシストでも「シンプルに低い音が好き」と言う人は多いのではないでしょうか。
東京事変のベーシストとしても有名な亀田誠治さんも「初めてギターを触った時に自然とベースラインを弾いていた」そうです。
リズムが気持ちいい!
ベースの役割で最も大切なのは「リズムを刻むこと」と言いました。
それはなぜか?
いいリズムは、ひたすら気持ちいいからです。
実はベースのリズムが気持ちいいのは科学的根拠もあります。
以下が海外でベースのリズムについての研究結果です。
被験者たちが聞かせられたのは、繰り返される高音と低音のユニゾンだ。そしてときおり、2つの音の一方が、もう一方と比べて50ミリ秒遅れて発せられた。
結果として研究者たちは、脳波計を使うことで厳密に、いつ脳が不規則性に気づいたかを検証することができた。
実験の結果わかったのは、遅れるのが低音のとき、被験者たちはより正確にそのことを認識したということだ。
引用元:wired.jp
もし、あなたがベースのリズムを気持ちいいと思っていないのなら、それは良いベースラインと出会ってないからかもしれないですね。
ハーモニーが気持ちいい!
ベースはリズムが大切な楽器ですが、それと同じくらいハーモニーも大切なのです。
ベースは時にはギターとユニゾンしたり、メロディラインに負けないくらいメロディアスなフレーズを弾いたりします。
曲を聞いてて、
「このベースライン・・・美しい・・・」
って感想が出るようになれば、立派なベースオタクの仲間入りです。
BassGeek編集部
ベースの魅力をたっぷり味わう3つの方法
静かな部屋でイヤホンで聞く
家でベースを楽しむなら、以下の方法がおすすめです。
- イヤホンを使う
- 雑音がない静かな部屋で聞く
スマホやテレビのスピーカーではどうしても低音が再現しにくいです。
また、車の中だと雑音が多くて、むやみに音を大きくしてしまいがちです。
寝る前のリラックスした状態でいつもの曲を聴くと、いつもは聞こえてなかったフレーズまで聴き取れたりしますよ。
ライブに行く
もし生でベースを聞いたことがないなら、ぜひライブに行きましょう!
ライブではベースの音を「聞く」のではなく、「感じる」ことができます。
ベースを良く聞きたいなら、PA席(音響さんがいるところ)の近くがおすすめです。
PA席の近くはバランスよく音が聞こえる事が多いからです。
前の方は盛り上がれるのですが、音のバランスだけで見るなら、開場の真ん中~やや後方が良い感じです。
ライブって言うと盛り上がりがすごくて行きづらいと感じる人もいるかもしれないですが、意外と一人で来てる人も多いです。
また、後ろの方の席であれば自分のペースでゆったり聞けますよ。
BassGeek編集部
ベースアンプの前で演奏
ベースの大いなる振動を背中に浴びながらの演奏。
これはベーシストにだけ許された特権です!
スーパーベーシトKenKenさんはこう言ってます。
世の中のほとんどの人が、ベースアンプの前で、爆音でベース弾いてLIVEやる気持ち良さを知らないんだなーと思うと、もう、今すぐにみんなの実家にベースアンプ送り付けたくなる。
あんな気持ちい場所ないんやで。マジで。— KenKen (@kenken_RIZE) May 22, 2017
BassGeek編集部
【動画あり】ベースの魅力が味わえる曲3選
「ピック弾き」「指弾き」「スラップ」と奏法別に、かっこいいベースラインの曲をご紹介します!
【ピック弾き】チャットモンチー|Last Love Letter(ベース:福岡晃子)
イントロ最高過ぎますね!
ピック弾き特有のパンチのある音でかっこいいです。
【指弾き】VULFPECK|Dean Town(ベーシスト:ジョー・ダート)
ド頭からなんとも気持ちいベースが入ってきます。
また、途中途中のベースのフレーズのキレッキレでニヤニヤしちゃいますね!
【スラップ】Red Hot Chili Peppers|Higher Ground(ベース:フリー)
フリーのベースはいつ聞いてもいいですね~!これで、ごはん3杯行ける!
ベースは本当に奥深く、楽しい楽器です。
まだベースの魅力に気づいてない友達がいたら、この記事を教えてあげてください!