ベース演奏ロボ!?電気通信大学の研究「MUBOT」について

ベース自動演奏ロボット「MUBOT」

同じベースでも弾く人が違えば違う音が出る。それくらいベースは繊細な楽器です。

そんなベースを果敢にもロボットで演奏するという、チャレンジ精神旺盛な研究があったのでご紹介します。

BassGeek編集部

論文は75ページの大作です!

ベース自動演奏ロボットMUBOTの研究背景

MUBOTは電気通信大学の松本さんの研究です。
「楽器に一切手を加えない」というコンセプトで研究された自動演奏ロボットです。

以下、論文に記載されている研究背景です。

「好きな音楽を好きな楽器で、自分で自由に奏ることが出来たら・・・」と誰もが考えたことがあるだろう。それは長い練習を必要とし、決して簡単なことではい。しかし、本研究室のMUBOT(MUsician roBOT) ならば、その考えを実現することが出来だろう。

BassGeek編集部

文章から音楽好きが伝わってきますね!
ちなみに今回使用されているベースは「ヤマハ PULUSER BASS 400」
こんなマニアックなベースをわざわざ使うという事は研究者もベーシストの可能性が高い!

MUBOTの構造

以下がMUBOTの全体写真です。
ベース自動演奏ロボット「MUBOT」
かなり大掛かりです。
3本の器械の指で押弦して、ピックを取り付けた専用マシンでピッキングする構造です。

ベース自動演奏ロボット「MUBOT」のピッキング機構

MUBOTのピッキング部

BassGeek編集部

ロボは男心をくすぐる!

MUBOTの研究結果

以下、研究の成果です。

  • 三指の運指機構、12フレットまで移動可能な運指移動機構、撥弦機構を備えたエレキベース演奏ロボットを設計試作した
  • 各弦に対する開放弦での撥弦動作および弦を抑えた状態での撥弦動作が可能であることを確認した。
  • 120BPMでの16分音符での撥弦動作が可能であることを確認した。
  • ミュート、スタッカート、ハーモニクス、チョーキングの演奏技法実験を行い、それぞれの演奏技法が再現可能であることを確認した

速いテンポでの16分音符演奏や、チョーキングなど実際の演奏に必要な要素をかなりクリアできたようです。

これは今後の研究に期待できますね!
ロボットと人間が共演する未来もそう遠くないかも?

引用論文:楽器演奏ロボットに関する研究(エレキベースMUBOTの開発)

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